2019年9月30日から放送が決まった、NHK連続テレビ小説「スカーレット」♪
戸田恵梨香さんが演じるヒロインの川原喜美子が高度経済成長期に初の女性陶芸家となり、結婚・子育てを経験しながら波乱万丈の人生を送るといったあらすじです。『スカーレット』では、川原喜美子を15歳から50歳まで演じます!


今回は、戸田恵梨香さんが演じるヒロイン・川原喜美子の実在モデルと言われる、信楽の女性陶芸家・神山清子さんについて詳しく紹介します♪
★もくじ★
信楽の女性陶芸家・神山清子さんについて
神山清子さんの経歴
読み方 :こうやまきよこ
年齢 :82歳
生年月日:1936年8月2日
出身地 :長崎県
職業 :陶芸家
戦時中に幼年時代を福岡で父母と暮らし、直方の小学校に入学し一年を過ごしました。
※幼少時代は父親の仕事の都合で、九州や近畿などの各地を転々とする生活を送り、1947年(11歳の時)に陶芸の里・信楽(現在の滋賀県甲賀市信楽町)に来ました。
地元の中学を卒業後、美術系大学に進学したかったそうですが、父親の許しが出ず和洋裁学校へ進学します。和洋裁学校卒業後は、陶器の絵付け助手として働き始めました。
1963年(27歳)、古代穴窯がある工房を作り独立
神山清子さんは、独自の焼成方法で「信楽自然釉」作品を生み出します。
工房近くの古代穴窯から出土したすり鉢やつぼに魅せられ、ヒントを得て試行錯誤の末に、独自の焼成方法で「信楽自然釉」作品を生み出します。信楽の土を用い、釉薬(ゆうやく)は一滴もかけず、窯焚(た)きはまきを使い2週間以上にも及びます。
5、6年かけてやっとの思いでたどり着いた作品は、釉薬をかけていないにもかかわらず、緑、白、赤、黄色の不思議な発色が起こり、迫力に満ちていました。この「清子オリジナル」である「寸越窯(ずんごえがま)」で、陶芸家の地歩を固めます。
1966年の滋賀県展をはじめ、数々の展覧会に入選。1975年、「信楽自然釉」を発表しました。スペインや台湾などで個展を開くほか、海外の展覧会にも出展しています。


神山さんを、ヒントにした「スカーレット」!もしかすると、神山さんの作品もたくさん見れるかもしれませんね♪
夫や子どもについて
夫は誰?
神山清子さんの夫は「竹田学さん」
信楽焼の陶芸家です。
数人の助手や弟子たちが作品作りを手伝い、活気に溢れていました。神山清子さんは、2人の子どもに恵まれましたが竹田学さんが助手の幸子と家を出たことで、子ども2人を一人で育てることになります。

子どもは?
長女・神山久美子さん
清子さんの第1子です。高校卒業後は短大に通い、数年後結婚して一児の母となります。しっかりした性格ですが、やや自己中心的な考え方を持ち、歯に衣着せぬ物言いが特徴。子どもの頃から清子さんにも物怖じせずズバズバ自分の意見を主張していました。
長男・神山賢一さん
- のんびりした性格で打たれ弱く、どちらかと言うと口下手であまり自己主張をせず派手なことは苦手でした。高校卒業後は、窯業試験場(焼き物に携わる人が技術を学ぶ場所)に通います。バイクや車が好きですが、家に無駄なお金がないのが分かっているため、車のカタログを見るなどして我慢していました。

余裕のない生活を送りながらも作品が認められ、子ども2人とも高校を卒業し、順調にいっているかのように思えましたが、息子の賢一さんが27歳のときに白血病を発症。29歳の時、慢性骨髄性白血病で倒れてしまいます。
ドナー探しをしましたが、2年後に病状が悪化し残念ながら亡くなりました。
当時はまだ「骨髄バンク」はなく、これが神山さんが骨髄バンクの立ち上げに尽力した背景になります。
完治には骨髄移植が有力ですが、身内や友人・知人に白血球の型が一致する人はいませんでした。まだ公的な骨髄バンクが
発足していない時代に、広く骨髄ドナー登録者を募る運動を開始します。
現在はiPS細胞(人工多能性幹細胞)などを使った新しい医療に期待しています。こうした治療方法が確立、普及されるまで「私たちは頑張るしかない」と骨髄バンク登録を献血会場などで呼び掛けています。滋賀骨髄献血の和を広げる会の代表です。


母は強し、と感じました!スカーレットではどんなストーリーになるか注目ですね!
竹田学さんの、陶芸家だったんですね!信楽焼と知ってコレを思い浮かびました(笑)↓
信楽焼ナウ。 pic.twitter.com/2qc3VbnfnE
— ポニョタク (@mahoriho) 2018年12月2日
なんとも波乱万丈な人生を送られている神山さんですが、その半生は2005年に「火火(ひび)」という名前で映画化されています。
火火(ひび)について
せっかくなので、火火について簡単に紹介します♪
女性陶芸家の草分けであり、骨髄バンクの立ち上げにも尽力した神山清子さんの半生を描いた感動作。滋賀県信楽町の信楽焼(日本を代表する焼き物のひとつ)で、独自の古代穴窪を用いて、再現不可能とされていた<信楽自然釉>を再現し陶芸界に新風を吹き込みます。
ストーリー
滋賀県甲賀市の信楽に暮らす陶芸家の神山清子は、夫とふたりで窯を営んでいました。ある日、夫は若い愛人と家を出てしまいます。残された彼女は女手ひとつで息子の賢一と娘の久美子を育てることを決意し、独自の窯で再現不可能とされた信楽自然釉の再現に挑み孤軍奮闘。ある日、賢一が病で倒れ…。
キャスト
神山清子・・・田中裕子さん
神山賢一・・・窪塚俊介さん
神山久美子・・・遠山景織子さん、寿美菜子さん(少女期)
竹田学・・・ 石黒賢さんなど


この映画では、陶芸についての他に白血病になった息子さんのことについても扱われている作品です。神山清子さんを演じる田中裕子さん、賢一さんを演じる窪塚俊介さんの熱演も見どころ。
神山清子の寸越窯(ずんごえがま)
神山清子さんの陶房は、陶芸の森美術館へ向う坂道20m右側が入口で、2分程して見える赤い屋根が目印!仕事場や作品展示場、食器展示と販売室があります。もちろん穴窯、ガス窯炉油窯、電気窯も♪ 穴窯の作品は、手掘の信楽原土で薬を掛けずに2週間焚きます。焼き上げた自然釉作品は、独特な色と形で不思議な光が・・・。食器は一つ一つ手作りで、手頃な価格です。
映画「火火(ひび)」のロケ地でもあり、当時の作品などを見ることができます。気軽に見学でき、本人とお話しすることも可能です!
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陶芸についての話はあまりなくて、最近の話題についてがほとんどということもあるそうです(笑)
映画「火火」のロケ地でもあるということなので、今回の「スカーレット」でもロケ地として使われる可能性がありますね。
最後に・・・
2019年9月30日から放送が決まった予定の、NHK連続テレビ小説「スカーレット」♪
映画「火火」で描かれている、神山清子さんの半生!朝ドラでは、どんな風に描かれるのか気になります♪
神山清子さんの作品や寸越窯も観れるかも、と期待しています(笑)
戸田恵梨香さんの演技に注目しましょう♪